産み分けについて調べると必ず目にする「パーコール法」ですが「禁止されていたって聞いたけど大丈夫なのかな…」と不安になる方も多いのではないでしょうか?
パーコール法をするかしないかの選択をする上で、余計な不安はなくしたいですよね。
今回はパーコール法が禁止されていた理由と、現在の安全性について紹介します。
パーコール法について正しく知ったうえで、どこまで産み分けをおこなうのかを決めていきましょう。
パーコール法は使用禁止されていた

パーコール法はある時期において、その使用が禁止されていました。
なぜ使用禁止になっていたのか、現在は使用しても問題はないのかなどを記載します。
パーコール法とは何かを知りたい方はこちらを参照ください。
(参照:【産み分け法解説】パーコール法とは?リスクもあわせて知っておこう!)
禁止されていた期間
パーコール法を禁止する見解を発表したのは「日本産婦人科学会」です。
1994年に当面の間、パーコール法の使用はしないとの見解を出しました。
その後2006年に、禁止を撤回する見解を発表するまでの12年間は、パーコール法が禁止されていたことになります。
パーコール法が禁止されていた理由
この時の理由は以下のつです。
・
しかしながらこの見解が出された12年後の2006年に、日本産婦人科学会はパーコール法の使用禁止を撤回することを発表しました。
撤回の理由はパーコール法を使用しても問題が生じないと判断されたからです。
パーコール法を使用しても問題ない理由

2006年に日本産婦人科学会が出した「パーコール法使用禁止の撤回」において、禁止しない理由を以下のようにあげています。
安全性に問題がないことがわかったため
この時すでにパーコール法は、国外でも多く使用されていました。使用理由は産み分けではなく、精子洗浄がおもな理由ですが、精子洗浄で使用していても重篤な副作用の報告がないことから安全性の確認がとれたとしています。
男女選別できる科学的根拠がないため
パーコール法は理論的にはX精子とY精子の分離が可能ですが、パーコール法におけるX精子の選別精度は52~55%となっています。
このことから、パーコール法はX精子とY精子を、完全に分離できるわけではなく、産み分けの科学的根拠がないとし、禁止を撤回しました。

必ず産み分けできる方法であれば規制しなくてはならないということです。産み分けによる性別選択への倫理的な問題が生じるからですね。
一方で、禁止を撤回したものの、パーコール法の使用を容認するわけでもないとも記載されています。
パーコール法の安全性

パーコール法は通常、人工授精の精子選別を目的として使用されます。
パーコール液を用いて精子洗浄をおこない、遠心分離を行うことで元気な精子だけを分離することができます。
これにより1周期あたりの、人工授精の妊娠成功率は約7~8%まで上昇することがわかっています。
パーコール液自体は食べたり飲んだりしても問題がなく、精子にとっても無害であることがわかっています。
まとめ
日本では、パーコール法が禁止されていた期間が存在しますが、現在はその禁止は撤回されています。
しかしながら、パーコール法を用いた産み分けが推奨されているわけではなく、特に影響を与えるものでもないので黙認します。といったスタンスのようですね。
日本産婦人科学会の見解にも記載されていたように、パーコール法は100%の産み分けを保証するものではありません。
そのため、どのような方法であっても産み分けをおこなう際には「チャレンジしてみる」という感覚を忘れないようにしましょう。

「絶対に男の子が欲しい」「絶対に女の子が欲しい」という気持ちでは
のぞまないほうがいいですね