初めてのランドセル選びは、いつから何を始めればいいのか不安になりますよね。
ここでは実際のラン活スケジュールや、ランドセルを選ぶ上でのポイント、最近のカラーのトレンドについて紹介します。
この記事が、お子さんとの楽しいランドセル選びにつながることを祈っています。
1. ラン活の基本情報
ラン活とは?
ラン活は、「ランドセル活動」の略で、子供たちの小学校入学に備えて新しいランドセルを選ぶ活動です。
人気のデザインのランドセルがすぐに完売してしまうなどの流れから、スケジュールが早くなり、「ラン活」という言葉が使われ始めました。
年中からカタログ予約が開始になる
ラン活は早い時期から始まる傾向があります。
新作ランドセルが1~2月に発表され、3月に販売が開始されるため、早めに情報収集と行動を開始することが重要です。
人気のあるモデルはすぐに売り切れてしまうことも考えられるためです。
例えば人気ブランドの土屋鞄は年中さん(4歳児クラス)の10月からカタログ予約が開始となり、2月中旬には注文受付を開始します。
【土屋鞄のランドセル】背中に、心に、優しい記憶を。2.ラン活の流れ:7割以上が夏までに検討を始めている
年間スケジュール
ラン活の年間スケジュールは以下の通りです。
- 年中さんの10月:カタログ請求開始
- 1~2月: 新作ランドセルの発表
- 2月~: ランドセルの販売開始
- 4~6月:合同販売会開催
- 6~9月: 新作売り切れの時期
- 10~12月: アウトレットセール
ランドセル検討開始時期:1番多いのは年長の4月
年中さんからランドセル選びは早すぎるのでは?と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ランドセル工業会の実施したアンケート調査で、ランドセルの検討を開始した時期について、以下のような結果がでています。
4月から検討を開始する人の割合が1番多かったという結果がでました。
3位以下の結果も含めてまとめると、
年中さんの冬(12月~3月)に検討した人が34.5%
年長さんの春(4~6月)に検討した人が34.2%
となっており、7割近くの人が夏前までに検討を開始しているようです。
2月ぐらいから少しずつカタログ請求を始めて、お子さんとイメージを共有しておくと、この後のランドセル選びがスムーズになります。
3.ランドセル選びのポイント
ランドセルを選ぶ際、どこが違うのか、どこを比較すべきなのかわからず悩んでしまいますよね。
価格帯だけでなく、機能面や性能面、保証の範囲など総合的に判断しましょう。
実際にランドセルを購入された方に決め手となった理由を聞いたアンケートでは以下の結果がでています。
(引用:ランドセル工業会HP)
上位1位・2位をデザイン・色が占めており、見た目が重視されていることがわかります。
比較ポイント11選
ランドセルを比較する上で見るべきポイントを11個にまとめました。
これは実際に20社近くのカタログを比較検討し、製品によって差があると感じたポイントです。
- 価格
- 重量
- 見た目
- 防水性
- 肩紐
- クッション性
- クッションの通気性(背中蒸れ防止)
- バックル(安全面からピン先がでない構造)
- マグネット錠(自動か手動か)
- 収納量(配布されるタブレットは十分収納できるか)
- 反射板の範囲
価格:平均は58524円
ランドセルの価格は様々で、ブランドや素材によって大きく異なります。
まずは予算を決めることが大切です。
ランドセル工業会のアンケートによると、購入したランドセルの価格帯は以下の通りで、
平均58524円であったと報告されています。
ランドセル工業会アンケート結果(n=1500)
背負い心地の確認
実際にランドセルを背負ってみることで、子供が快適に運べるかどうかを確認できます。
重さやベルトの調整も重要なポイントです。
特に体の大きい子や小さめの子はランドセルがしっかりフィットするかを確認して購入しましょう。
不安であればいくつかの店舗で実際に背負い、アドバイスをもらうことをおすすめします。
素材
ランドセルの素材には牛革や人工皮革などがあります。
素材の特徴やお手入れ方法を理解して、適切なものを選びましょう。
人気のカラー
非常に多くのカラーがでているランドセルですが、人気のカラーもその年によって少しずつ異なるようです。
男の子に人気のカラーは以下の通りとなりました。(2023年)
(ランドセル工業会HPより引用)
順位自体は2018年から毎年同じで、
ブラック→ネイビー→ブルー→グリーン→こげ茶
の順に人気があります。
しかしながらその割合に変化がでているようです。
2020年までは7割近くをブラックが占めていましたが、この3年間で年々ブラックを選ぶ割合が減少しています。
半数以上が選ぶブラックはやはり人気が高いですね
性能・軽さ
教科書は年々ページ数が増加しており、重くなっていると言われています。
(平成17年から10年間で約35%増加したとされています)
そのため、こどもたちが問題なくランドセルを背負い通学するために、ランドセル自体の重さや体にフィットする工夫といったものが重要となります。
ふわりぃや天使のはねを販売するセイバンなどは、背中のフィット感や、クッション性、肩ベルトへのこだわりから、体感重量を軽減する工夫をしています。
4. ラン活のポイント
早めの調査と行動が重要
新作が発表されたら、早めに情報収集と行動を開始しましょう。
特に予約が始まる前に、候補を絞る作業が大切です。
保護者が候補を絞り、子どもに選ばせる
子供の好みも大切ですが、多くの候補の中から保護者が機能的な面を考慮して絞り込み、最終的な選択を子供に委ねると良いでしょう。
機能面をチェック
デザインだけでなく、機能面も重要です。
ランドセルは長期間使うものなので、耐久性や収納力、軽さなどを確認しましょう。
補償の有無確認
ランドセルには製造上の不具合が生じることもあります。
また6年間使っているうちに壊れてしまったということもあり得ます。
「6年間保障」と記載されているメーカーがほとんどですが、内容をみると無償の範囲が異なることがわかります。
遊んでいて壊れてしまった場合、補償の範囲内に入るのか入らないのか等ですね
保証書の有無や、無償修理の範囲、修理時の送料や代替品の手配等、少し気にかけてみておくといざというときに安心です。
実際に背負って確認
ランドセルの背負い心地は個人差があります。実際に子供が背負ってみて、不自由なく動けるかどうかを確認しましょう。
5. ラン活の注意点
一部人気モデルは早期完売に注意
特に人気のあるランドセルは争奪戦になり、早期完売することがあります。早めの行動が失敗を防ぐポイントです。
親と子の好みの違いを理解
親と子供で好みが異なることもあります。デザインだけでなく機能性や保証についても合意を得ることが大切です。
見た目だけでなく機能性と保証も重要
ランドセルは見た目だけでなく、機能性や保証も確認することが重要です。長期間使うものなので、品質を重視しましょう。
乗り遅れた場合
万が一希望のランドセルが完売してしまった場合は、代替案を検討するか、再入荷やキャンセル待ちの情報を確認することが重要です。
6. おすすめ情報
合同展示会の活用
数社が参加する合同展示会に参加するのもおすすめです。
理由としては、展示会に参加することで数社の比較ができるのはもちろん、その場で申し込みをすることで割引価格で購入できるケースが多いからです。
昨年は、全国の14都市で開催され、6~13社のランドセル販売会社が参加していました。
その場で購入による割引を実施している会社もあったため、もし気になるメーカーが参加しているようでしたら、合同展示会への参加を検討してみてはいかがでしょうか。
昨年は2月20日に詳細な日時や参加メーカーが公表されたため、おそらく今年も2月中旬~下旬ごろに公開されると思います。
詳細は公式サイトを確認ください。
ラン活に関するよくある質問
おわりに
ラン活は初めての経験者でも理解しやすいように計画的に進める必要があります。この完全ガイドを参考に、お子さんのランドセル選びを成功させましょう。