おむつや母乳パッド洗濯時の対処法と絶対やってはいけない方法

洗濯機を開けて洗濯物がジェル状のポリマーだらけ・・・おむつや母乳パッドを洗濯した経験は、乳幼児を子育て中のご家庭ではあるあるですね。
この記事は、おむつや授乳パッドを洗濯機で回してしまったときの対処法や絶対にしてはいけない対処法について記載しています。

結論:はたいて落とす!


目次

1.おむつや母乳パッドを洗濯してしまったときの対処法

おすすめの対処法:はたいて落とす

1枚1枚をはたいて落とさなくてはいけないため、かなり労力が必要です。
しかし、このまま放置してしまうと洗濯機の故障の原因になりかねないので、なるべく落としてあげるのがおすすめです。
テープ等でも取れますが、かなりの量かと思いますので、新聞紙の上などではたいて落としてしまう方が楽かと思います。
はたいて落としてもまだ残ることがあるため、その際は柔軟剤を入れて再度洗濯を回すと少し取れやすくなります。必ずはたいて落とした後の洗濯物で試しましょう。

2.おむつメーカーの回答

ユニ・チャーム:マミーポコパンツ

マミーポコパンツを発売しているユニ・チャームの公式サイトでは、おむつを洗濯機で洗ってしまった際には、なるべく振って落とすことを推奨しています。

洗濯機内部はティッシュペーパーなどで、残ったポリマーをふき取るよう記載されています。

ゼリー状のものは尿や洗濯の際の水を含んだ高分子吸水材(ポリマー)というものです。細かい繊維は吸収体に使用しているパルプや不織布の繊維です。脱水後の洗濯物を振り、できる限り付着したゼリー状のものや繊維を落としてください。
(床に新聞紙などを敷き、その上で振ると、後始末が便利です)
洗濯槽内部に残ったものはティシューペーパーや布などできれいに取り除いてください。くず取りネットの中や排水口も確認してください。

ユニ・チャーム公式サイト

https://www.faq.unicharm.co.jp/s/article/000001223

花王:メリーズ

メリーズを販売する花王の公式サイトでは、おむつを洗濯機で洗濯してしまったときの対処法を記載しています。

衣類についたポリマー等については、乾かす前にテープやブラシなどで取り除き、再度洗濯することを推奨しています。
また、その際には洗濯槽内部のくず取りネットを掃除し、内部に残ったポリマー等はティッシュペーパーで取り除きます。

また、おむつに使用されているポリマー(高分子吸水材)やパルプ・不織布の体への影響についても心配ないことを記載しています。

身体への影響

高分子吸水材、パルプ、不織布は、直接肌に触れても心配はいりません。

花王公式サイト

https://www.kao.com/jp/qa/detail/16441/

洗濯機メーカーの回答

日立

ビートウォッシュやビッグドラム等を販売する日立の公式サイトにて、おむつを洗濯してしまった際の対処法が記載されています。

ポリマーを取り除き、フィルター清掃・排水路の確認等の基本的な対処法を実施したあと、桶洗浄コースにて手入れすることが推奨されています。

洗濯槽内のポリマー等を取り除く
糸くずフィルターを掃除する
排水ホース・排水口・排水トラップにゴミが詰まっていないか確認する
桶洗浄を3時間コースで回す

詳細は公式サイトを参照ください。

https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/wash/q_a/a91.html

パナソニック

スゴ落ち泡洗浄やヒートポンプが特徴的な洗濯機などを販売するパナソニックにおいても、おむつやティッシュ、たばこなどを洗濯してしまった際の対処法が記載されています。

基本的な対処法として以下の手順が記載されています。

洗濯槽内部に残っているポリマー等を取り除く
フィルターや排水口につまりがないかを確認する
空運転を行う
洗濯槽をすすぎ洗いする

空運転のやり方については、ドラム式か縦型によって方法が異なります。
詳しくはパナソニック公式サイトを参照ください。

おむつを洗濯してしまった場合は乾燥機能は使わない

また、パナソニックのホームページでは注意事項として、おむつを洗濯してしまった場合には乾燥機能は使用しないように記載されています。

紙おむつが付着した洗濯物は乾燥運転しないでください。乾燥経路がつまり、洗濯機が故障する可能性があります。

シャープ

プラズマクラスターでおなじみのシャープにおいても公式サイトにて、おむつを洗ってしまった際の対処法が記載されています。

故障の原因となるため排水はしない

シャープ公式サイトでは、排水を行うと、故障や排水口のつまりの原因となってしまう旨が記載されています。

排水前に以下の手順で対処することが推奨されています。

洗濯槽内に残っているポリマー等を取り除く
排水ホースを排水口から取り、脱水を行う(バケツ等を使用します)
糸くずフィルターを掃除する
排水ホースを元に戻す
桶洗浄コースまたはお手入れモードにて運転を行う
排水口にゴミがたまっていないか確認する

すでに排水してしまっている場合はどうしたらいい?

その場合は、洗濯槽内のポリマー等を掃除するのと併せて、排水口につまりがないかを確認するよ。詳しくはシャープ公式サイトを確認してみてね

4.おむつを洗濯機で回すとどうなるのか

おむつの吸水ポリマーってどんなの?

おむつを洗濯してしまったときに、洗濯物に大量にくっついているジェル状のものが吸水ポリマーです。
普段はこのポリマーがあることで赤ちゃんのおしっこをしっかり吸収してくれるため、赤ちゃん達はおしっこをしても長時間不快な思いをせずに暮らすことができます。

おむつの吸水ポリマーについては、おむつメーカーのサイトにおいてこのように紹介されています。

「吸水材」とは、紙おむつの内部でおしっこをしっかりキャッチする部分です。

吸水材は、ポリオレフィン不織布と綿状パルプに包まれた高分子吸水材(高分子ポリマー)からできています。

表面材を通ってきたおしっこは、まずポリオレフィン不織布と呼ばれる部分で広がり、素早く綿状パルプと高分子吸水材へと送り込まれます。

おむつはそもそもおしっこやうんちを吸収するためのものですが、紙おむつは布おむつに比べてたくさんのおしっこを吸収することができます。それを可能にしたのが、この「高分子吸水材」なのです。

高分子吸水材は使用前はさらさらの粉末状の物質で、それ自体の重さの約30倍以上ものおしっこを吸収し、さらに吸収したおしっこをジェル状に固める力を持っています。だから数回のおしっこでももらさずにおむつの内部に固めておくことができ、おしっこをした後のおむつを押しても、しみ出しにくくなっているのです。

紙おむつのしくみ-おむつのムーニー 公式 ユニ・チャーム (moony.com)


ポリマーは水分を吸収することでジェル状に変化します。
同様に、乾燥させることで粉状になるため洗濯物に付着した際も落としやすくなります。

5.絶対にしてはいけない危険な対処法:塩を入れる

結論からお伝えすると、塩を入れただけでは根本的な解決には至っておらず、一瞬ポリマーが小さくなるだけで水道水を加えるとまた元のサイズまで膨らむことがわかっています。

吸水ポリマーと塩の関係については、実際に日本科学未来館のHPで実験した様子が記載されていますので、よければそちらを参照ください。

https://blog.miraikan.jst.go.jp/articles/20180521post-13.html


写真付きで分かりやすい上に、化学として解説されていて、とても面白かったです

の影響はないでしょうか。

6.おむつから出たポリマーは肌についても大丈夫なのか

ポリマーは通常のおむつとして使用している際には、外には出ないようにできているため直接肌に触れるということは想定されていません。
しかしながら、一般社団法人 日本衛生材料工業連合会において、その安全性が試験されています。

https://www.jhpia.or.jp/product/diaper/eco/human.html

高分子吸水材が肌に触れても、皮膚に悪影響を及ぼさないことは、皮膚刺激性試験及び接触感作性試験で確認されています。さらに、粘膜刺激性試験でも、眼粘膜、膣粘膜に対する安全性が確認されています。

一般社団法人 日本衛生材料工業連合会

気を付けていてもおむつや母乳パッドはなぜか洗濯物に交じってしまいますよね。
落とすのも一苦労。本当にお疲れさまでした。

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この記事を書いた人

ワンオペで3人の男の子を子育て中
元医療情報担当者
時短勤務・フルタイム・専業主婦全てを経験した3兄弟の母

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